セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 82 号 2010年 8月 1日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 21 )


他人のモノサシ、 自分のモノサシ
ー 西洋人と日本人の自己意識 ー


□自分自身の欲求がない!□

「お母さんの自己発見運動」をしていた時のことです。
多くのお母さんたちに、ご自分のお子さんたちとのかかわりを書いてもらいました。
さらに、その記述を元に、ご自分の欲求を取り出してもらいました。
ところが、ほとんどのお母さんたちが、お子さんたちに対する欲求はたくさん取り出せるのですが、自分自身の欲求が取り出せないのです。
例をあげましょう。
たいていのお母さんが、お子さんに対して“勉強してほしい”という欲求を取り出して書きます。
そこで、私が「お母さんのお子さんへの欲求はわかりました。
それでは、お母さんご自身は、ご自分がどのようになりたいと望んでいらっしゃるのですか?」と問いますと、 お母さんは、戸惑ったような顔をするのです。
でも、そうおっしゃるお母さんの中にも、本当は、自分の欲求があるのです。
ただ、お母さんご自身が、はっきりと意識していらっしゃらないだけなのです。
たとえば、子どもに勉強してもらうことで、自分自身が落ち着きたいというような欲求です。
この自分自身の欲求に気づくことができれば、お子さんの欲求と自分の欲求とを分けて考えることが可能になるのです。
けれども、お母さんたちに、実際に、そのことに気づいていただくためには、とても時間がかかります。
では、なぜ、お母さんたちは、自分自身の欲求を意識することができないのでしょうか。

□日本人は二人称の世界で生きている□

それは、日本のお母さんが、自分自身と子どもとを無自覚的に一体化してしまっていることからきていると言ってよいでしょう。
さらに、一歩踏み込んで言うと、日本のお母さんは、自分のネウチを確かめる根拠をわが子に求めていると言ってもよいでしょう。
反対に言うと、子どもは、お母さんの自己評価の手段として利用されていると言えるかもしれません。
しかし、それだけではありません。
日本のお母さんが、子どもと一体化しやすいという文化的背景があります。

つづく・・・

次回は「日本人は二人称の世界で生きている つづき」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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