※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 399 号  2023 年 10月   15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」    334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」    356号〜    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」    376号〜    「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」    394号〜 新連載「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」  バックナンバーはこちら→ https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」        セルフ・カウンセリングで子どもは変わる                                    渡辺康麿著  より抜粋    ( vol .  6 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          ─ 第一章 言い訳する子どもの心を理解しよう ─         《 2 》 子どもは、どうして言い訳するんだろう?           ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++    ☆★☆ 4 七人の子どもたちの言い訳の心理 ☆★☆  ■翔太君の言い訳──「本当に忘れたんだよ!」(メルマガ395号参照)  第一段階───子供の内に欲求が生まれる段階  翔太君は、“友達の家に遊びに行きたい”という欲求を抱いていたと考えられます。  それと同時に、翔太君は、  お母さんが“宿題を先にしてほしい”という期待を持っていることも、感じ取っています。             ↓  第二段階───子供が欲求を満たす段階  翔太君は、お母さんの“宿題を先にしてほしい”という期待よりも、  自分の“友だちと遊びたい”という欲求を優先させて、友だちの家に遊びに行きました。             ↓  第三段階───子どもの内に自己評価不安が生まれる段階  翔太君は、お母さんから  「本当はやりたくなかったから『宿題ない』なんて、ウソついたんじゃないの?」と言われます。  翔太君は、<お母さんは、僕のことを、ウソつきの悪い子だと思っている>と感じ、  とても落ち着かなくなります。             ↓  第四段階───子どもが自分の存在価値を守ろうとする段階  翔太君は、「ウソじゃないよ。本当に忘れたんだよ!」と言い張ることで、  必死で自分の価値を守ろうとしています。  ■実咲ちゃんの言い訳          ──「一生懸命作ったんだから、これでいいの!」(メルマガ395号参照)  第一段階───子供の内に欲求が生まれる段階  実咲ちゃんの中に、  “早くテレビをみたい”という欲求が生まれたと考えられます。             ↓  第二段階───子供が欲求を満たす段階  “早くテレビを見たい”という欲求を満たすために、  実咲ちゃんは、貯金箱の色塗りを急いで仕上げます。             ↓  第三段階───子どもの内に自己評価不安が生まれる段階  お母さんは、“丁寧に仕上げてほしい”という期待を持っています。  そこで、実咲ちゃんに、「もうちょっと丁寧に塗ったら?」と助言します。  けれども実咲ちゃんは、お母さんから<ちゃんと課題をやらないダメな子>と言われたように感じます。  そして、落ち着かなくなります。             ↓  第四段階───子どもが自分の存在価値を守ろうとする段階  実咲ちゃんは、  「これでいいの!先生が、下手でも一生懸命作ればいいって言ったもん」と、  先生を引き合いに出して、自分を弁護し、自分のやり方を肯定して、  自分の存在価値を守ろうとします。  また、さらに、お母さんから  「実咲が本当に一生懸命やったら、きっと、もっときれいに塗れるはずだよ」と言われると、  「本当に一生懸命塗ったのに、ママは信じてくれない。   ママ、ひどい!もう、やらない!」と、お母さんを攻撃し、  お母さんのネウチを否定して、自分の存在価値を守ろうとします。  ■将宏君の言い訳        ──「お母さんが怒るから勉強する気が亡くなるんじゃないか!」(メルマガ395号参照)  第一段階───子供の内に欲求が生まれる段階  将宏君の内には、“勉強したくない”という欲求があったのでしょう。  それと同時に、将宏君は、  お母さんが“勉強してほしい”という期待を持っていることも、承知しています。             ↓  第二段階───子供が欲求を満たす段階  将宏君は、“勉強したくない”という欲求を満たすために、  鉛筆を一本一本机の上に並べて時間を稼ぐことで、勉強するのを引き延ばしています。             ↓  第三段階───子どもの内に自己評価不安が生まれる段階  お母さんから「何やってるの。勉強を始める時間は、とっくに過ぎているのよ」と言われて、  将宏君は、お母さんから<怠け者のダメな子>と否定されているように感じ、落ち着かなくなります。             ↓  第四段階───子どもが自分の存在価値を守ろうとする段階  将宏君は、「気に入った鉛筆を使わないと、やる気にならないんだよ」と言って、  自分を弁護しようとします。  けれども、お母さんから「屁理屈言ってないで、早く始めなさい!!」と怒鳴られます。  将宏君は、 「すぐに怒鳴る。お母さんが怒るからやる気がなくなるんじゃないか!」と言ってお母さんを攻撃し、  お母さんのネウチを否定して、自分の存在価値を守ろうとしています。  ■秋穂ちゃんの言い訳          ──「私には才能がないんだから、いくら練習したってダメなの」(メルマガ396号参照)  第一段階───子供の内に欲求が生まれる段階  秋穂ちゃんの中に、“レッスンに行きたくない”という欲求が生まれました。             ↓  第二段階───子供が欲求を満たす段階  秋穂ちゃんは、“レッスンに行きたくない”という欲求を、お母さんに伝えます。             ↓  第三段階───子どもの内に自己評価不安が生まれる段階  お母さんは、  「そんなことくらいでイヤになるんだったら、何をやっても続かないわと」と、秋穂ちゃんに言います。  秋穂ちゃんは、  お母さんから<何をやっても続かないダメな子>と否定的に評価されたと感じ、落ち着かなくなります。             ↓  第四段階───子どもが自分の存在価値を守ろうとする段階  秋穂ちゃんは 「がんばったって、才能がなければ上手になんかなれないよ」と自分を弁護します。  それと同時に、 「私には才能がないんだから、いくら練習したってダメなの。  お母さん、バレエのことなんて全然わからないクセに、適当なこと言わないでよ!」とお母さんを攻撃し、  お母さんのネウチを否定して、自分の存在価値を守ろうとします。  ■研斗君の言い訳──「朝は頭が痛いんだもん!」(メルマガ396号参照)  第一段階───子供の内に欲求が生まれる段階  研斗君は、“プールに行きたくない”という欲求を持ちました。  それと同時に、研斗君は、  お母さんが“プールに続けて行ってほしい”という期待を持っていることを、感じ取っています。             ↓  第二段階───子供が欲求を満たす段階  研斗君は、お母さんの“プールに行ってほしい”という期待よりも、  自分の“プールに行きたくない”という欲求を優先させて、  その欲求を満たすために「頭がいたい」と言ってプールを休みます。             ↓  第三段階───子どもの内に自己評価不安が生まれる段階  研斗君は、午後になると「頭が痛いの治ったから、友だちと児童館に行ってくる」と言い出します。  それで、お母さんから 「頭が痛いってウソだったんでしょ。  プールに行きたくないもんだから、そんなウソついて」と言われてしまいます。  研斗君は、お母さんから<ウソをつくダメな子>と否定的に評価されたように感じ、落ち着かなくなります。             ↓  第四段階───子どもが自分の存在価値を守ろうとする段階  研斗君は 「ウソじゃないもん。本当に、朝は頭が痛かったんだもん。でも今は治ったんだもん」と言い訳します。 “仮病ではない”と言い張って自分を弁護することで、自分の存在価値を守ろうとしています。  ■達也君の言い訳        ──「パソコン勉強してるのに、使っちゃダメなんておかしいよ」(メルマガ397号参照)  第一段階───子供の内に欲求が生まれる段階  達也君は、“一人でインターネットを使いたい”という欲求を抱いています。  それと同時に、達也君は、  お母さんが“一人でインターネットを使ってほしくない”という期待を持っていることも、感じ取っています。             ↓  第二段階───子供が欲求を満たす段階  達也君は、お母さんの“一人でインターネットを使ってほしくない”という期待よりも、  自分の“一人でインターネットを使いたい”という欲求を優先させて、  お母さんに隠れて一人で使ってしまいます。             ↓  第三段階───子どもの内に自己評価不安が生まれる段階  お母さんに問いつめられて、  達也君は、自分が一人でインターネットを使っていたことを白状せざるを得なくなりました。  達也君は、お母さんから<お母さんの言うことをきかないダメな子>と否定されていると感じ、  落ち着かなくなります。             ↓  第四段階───子どもが自分の存在価値を守ろうとする段階  達也君は 「それなら、なんで、学校でパソコンやインターネットの使い方なんて勉強するの?  使っていいから、勉強するんでしょ。使い方勉強してるのに、使っちゃダメなんておかしいよ」と言って、  自己正当化します。  自分を弁護しつつ、母親を攻撃して、自分の存在価値を守ろうとしています。  ■奈津美ちゃんの言い訳        ──「だって、みんなのウチは、もっと遅くまで遊んでいていいんだもん」(メルマガ397号参照)  第一段階───子供の内に欲求が生まれる段階  奈津美ちゃんは、“友だちと遅くまで遊んでいたい”という欲求を抱いています。  それと同時に、奈津美ちゃんは、  お母さんが“五時までに家に帰ってきてほしい”という期待を持っていることを知っています。             ↓  第二段階───子供が欲求を満たす段階  奈津美ちゃんは、お母さんの“五時までに家に帰ってきてほしい”という期待よりも、 “自分の”友だちと遊んでいたい“という欲求を優先させて、友だちと遊び続けました。             ↓  第三段階───子どもの内に自己評価不安が生まれる段階  お母さんから 「五時には帰りなさいって言ったでしょう。どうして、こんな時間になるの!」と叱られて、  奈津美ちゃんはお母さんから<約束を破る悪い子>と否定されているように感じ、落ち着かなくなります。             ↓  第四段階───子どもが自分の存在価値を守ろうとする段階  奈津美ちゃんは、 「だって、みんなの家は、もっと遅くまで遊んでいていいんだもん。  奈津美だけ先に帰ったら、仲間はずれになっちゃう」と自己弁護します。  さらに、 「ママのいじわる。本当に仲間はずれになったら、ママのせいだからね」とお母さんを攻撃します。  そうすることで、自分の存在価値を守ろうとしています。  ☆★☆ 5 子どもはお母さんに自分の存在を認めてほしい ☆★☆  子どもは、お母さんの自分に対する期待を、じつに敏感に感じ取っています。  そして、自分が抱く欲求が、お母さんが抱いている期待と一致しているか、  食い違っているかというころを、常に感じ取っています。  それは、子どもは、  お母さんから自分が肯定されているか、否定されているか、  ということに深い関心を抱いているからです。  その関心の奥には、お母さんに対して、  自分のことを肯定してほしい、否定してほしくない、という深い欲求が潜んでいます。  しかし、この欲求は子ども自身に自覚されているとは限りません。  そして、自分に対するお母さんの否定的評価を感じるとき、  子どもは、自分の存在価値がぐらつきます。  子どもの無自覚的な自己評価が危機に陥るのです。  その自己評価不安に駆り立てられて、  子どもは必死になって自己を弁護したり、お母さんを攻撃したりするのです。  子どもは、お母さんの評価をよりどころとして、自分のネウチを確かめています。  ですから、子どもはお母さんから肯定されれば、自分を肯定できます。  お母さんから否定されれば、自分を否定せざるを得なくなります。  子どもの自己評価は、お母さんの評価に依存しているのです。  それゆえ、お母さんから否定されていると感じると、子どもは自己評価の危機に陥ります。  それで、自己評価を取り戻そうとします。  「ボクは悪くない」「ワタシは悪くない」と言い訳するのです。                           つづく・・・    ・・★・・ 編集後記 ・・★・・  朝晩の肌寒さ、金木犀の香り、虫の音に  秋の深まりを感じる頃を迎えています。  気温の変化を身に感じ  気持ちや身体に目を向けて  気を配る機会になるかもしれません。  秋の風を受けて  木々は、色づき  紅葉へと変化していきます。  感染症に気をつけつつ  日々の生活の中で、  季節の変化、身体の変化に目を向けつつ  記憶をたどっています。  改めて、いま一度  何を大切にしていくか、  思い巡らせて、生活したいと思います。  ちょっと立ちどまり   深呼吸してみましょう。   自分の心の変化に  気づく機会になるかもしれません。  目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、  息を抜く時間を大切にしたいものです。  皆さまとご一緒に考える機会となれば、  嬉しく思います。  ご一緒に考えてまいりましょう。  次回を、どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html              →https://www.self-c.jp/study/self-counseling/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止はこちら ⇒ https://www.mag2.com/m/0000231376.html?l=got179cddb