※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 400号  2023 年 11月   1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※      みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」 334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」 356号〜    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」     376号〜    「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」 394号〜 新連載「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」  バックナンバーはこちら→https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」        セルフ・カウンセリングで子どもは変わる                                    渡辺康麿著  より抜粋    ( vol .  7 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          ─ 第一章 言い訳する子どもの心を理解しよう ─         《 3 》 子どもの言い訳についてのお母さんの心配Q&A     ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++      ☆★☆ お母さんからの質問 1 ☆★☆ 「逆ギレする娘の中にも不安があるの?」  小学校四年生の娘ですが、自分にとって都合が悪いことを指摘されると、逆切れして攻撃してきます。  きつい言葉を私にぶつけてくるので、つい、私はカッとなって、怒鳴りつけてしまいます。  四段階にわたる子どもの言い訳の心理では、  三段階で子どもの内に自己評価不安が生まれる、ということなのですが、  ウチの子に限って、このような不安はないように思うのですが・・・。 【 回答 】  子どもは、  自分の価値がお母さんから否定的に評価されていると感じると、無意識のうちに自己評価不安に陥ります。  子どもは、自分の存在価値の根拠をお母さんに置いているからです。  自己評価不安に陥ると、  すなわち、自分で自分のネウチを肯定できない、あるいは否定せざるを得ない、と感じると、  ただちに自己評価欲求、  すなわち、自分のネウチを肯定しよう、否定せずにすむようにしよう、という欲求が生まれます。  その自己評価欲求の充足を求めて、自分の弁護や相手への攻撃が始まるのです。  子どもが自分の存在価値を防衛する仕方には、二つのパターンがあります。  一つは、  お母さんを攻撃することによって、自分の価値を守ろうとするパターン(攻撃型)です。  もう一つは、  お母さんから逃避することによって、自分の価値を守ろうとするパターン(逃避型)です。  攻撃型の子を強気タイプと呼び、逃避型の子を弱気タイプと呼ぶことができるでしょう。  ただし、この強気タイプと弱気タイプは、  分けることができても、切り離すことはできません。  強気タイプの子どもは、  自己評価不安に陥ると、無意識のうちにお母さんを攻撃して、  お母さんの存在価値を否定することで自分の存在価値を肯定しようとします。  言い訳をするときも、お母さんを攻撃するような言い訳をします。  この言い訳を「攻撃型防衛」と呼ぶことができるでしょう。  弱気のタイプの子どもは、  自己評価不安から逃れるために、自分のことを弁護しようとします。  言い訳するときも、自分のネウチを否定しなくてすむような言い訳をします。  この言い訳を「逃避型防衛」と呼ぶことができるでしょう。  たとえば、テストの点数が悪かったことでお母さんから叱られた子がいたとします。  その子が強気タイプの子であるなら 「お母さんが、勉強しろ勉強しろといつもうるさく言うから、勉強する気がなくなるんだ」というように、  お母さんのせいにして、自分のネウチを守る言い訳をします。  また、弱気な子であるなら、 「あの日は、風邪をひいていたから、できなかったんだ。  風邪をひいていなければ、もっといい点数がとれたんだ」というように、  風邪のせいにして、自分のネウチを守る言い訳をします。  ご質問のお子さんは、強気タイプのお子さんなのかもしれません。  お母さんを攻撃して、お母さんのネウチを引き下げて、自分の価値を守ろうとしているのかもしれません。  子どもから攻撃的な言葉で責められれば、お母さんが動揺します。  言いかえると、お母さん自身が自己評価不安に陥ります。  その不安は、自分を不安にさせる子どもに対する怒りに転じます。  それで、カッとなって、子どもを怒鳴りつけてしまうのではないでしょうか。  その気持ち、とてもよくわかります。  そんなときはちょっと立ち止まって、  お子さんの言い訳をする気持ちを、言い訳の四段階に当てはめて考えてみてください。  お母さんに対する激しい攻撃の背後には、  お母さんから否定されたくない、という欲求と、  自分の欲求を満たしたい、という葛藤が潜んでいるのです。  その子どもの内面にある葛藤や不安に気づかずに、力で抑えようとすると、  子どもはさらに強い力で反発してきます。  また、たとえ一時的に子どもの言い訳を力で抑えつけることができたとしても、  子どもの中には不満感が残ります。  この不満感が、いつか別の形で爆発する可能性もあります。  お母さんが子どもの中の葛藤に気づけると、  ただ抑えつけるのではない、新しい関わり方を考え出す可能性が生まれてきます。  たとえば、子どもの中にある葛藤を、  お母さんが汲みとってことばで表現してあげたとしたらどうでしょうか。 「本当は、あなたもいい点をとりたかったのではないかしら。  でも、うまくいかなかったんだね。  それでがっかりしているんだね」というようにです。  子どもは、今の自分の気持ちをお母さんがわかってくれたと感じ、ホッとすることでしょう。  その気持ちのゆとりから、子ども自身の中から 「もっとがんばって勉強するよ。  そうすれば、きっと次はいい点がとれるよね」  というような意欲が生まれてくるかもしれません。                 つづく・・・  次回は    「 言い訳する子どもの心を理解しよう つづき 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html      →https://www.self-c.jp/study/self-counseling/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会  〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止はこちら ⇒ https://www.mag2.com/m/0000231376.html?l=got179cddb